私は幼いころから切手を集めていて、今は鉄道ファンと同時に郵趣家でもある。切手は分野が広く、この30年余りは所属した国際ロータリー関係の切手が主で、このホームページもそれとの二本立てになっている。しかし、幼いころからずーっと続いているのは「鉄道図案」という分野である。
過去にも少し「鉄道図案の切手」に触れたことがあるが、今回のコラムは、膨大なコレクションの中から「好きな鉄道図案の切手」のトップファイブをご紹介しようと思う。書き始めはトップテンを考えていた。ところが選べないのだ。トップファイブならすぐにこれだと言えるのに、「テン」となると30種ぐらいが脳裏に現れ、私を迷わせ悩ませるのだ。それほどに好きな図案の切手は多い。日本だけでも100種以上はあるとされる(私は数えたことがない)鉄道図案の切手だ。エーイままよ・・・とトップファイブに絞ることにした。
他の切手はいずれまたご紹介する機会もあるだろう。
まずは日本の東海道新幹線開通記念切手①。1964年10月1日、「夢の超特急」と言われた東海道新幹線が開業したその日に発行された。ブルー(実車の青より淡い)とアイボリーホワイトの新幹線を青空がその開業を祝福している。何ともすっきりとした切手ではないだろうか。初日カバー(FDC)も数多くつくられ、カシェもさまざまだが、私はこの初日実逓便カバー②を選んだ。カナダ宛ての印刷物で送料は15円。記念切手に記念消印、差額の5円切手に欧文印が捺されている。カシェも堂々として今は無き01系新幹線の素晴らしさを表しているようだ。東京~新大阪を超特急「ひかり」は4時間で結んだ。(翌年から3時間10分)
次はデンマークで郵便車を鉄道連絡船に積み込む光景③。日本では鉄道郵便車も鉄道連絡船も消えて久しい。ヨーロッパではまだ現役のところもあるようだが、20世紀末ごろから廃止も相次いでいる。この切手は1997年5月31日に141年続いていた連絡船による郵便車航送が廃止された12日後に発行された。デンマークは島国で鉄道連絡船も1930年頃には10か所ほどあった。この路線は最後まで残ったルートのひとつで、FDC④のカシェに路線地図が描かれている。郵便車内の様子と連絡船の容姿が、私の若い頃の思い出につながる好きな切手だ。
イタリアの蒸気機関車(蒸機)の動輪を描く切手⑤も素晴らしい。右が前で旅客用大型蒸機。スポーク動輪だから日本でいえばC51やC55といったところだろうか。1975年の第21回国際鉄道会議の記念切手である。鉄道をよく表現している切手。田型貼りの実逓カバー⑥をご紹介しよう。消印は発行3日後の日付だ。
ポルトガルの2種セットの切手はドウロ川北部鉄道の開通100周年記念切手⑦である。開業当時の列車とそれを迎える親子と犬の嬉しそうな様子が描かれたホセ・ガラコ作の陶板画(構内壁面全体のアズレージョで世界一美しい駅と言われるポルト・サンベント駅に保管)と、ドウロ川にかかるマリア・ピア橋(1877年建設、ギュスターヴ・エッフェルが設計)上の列車、の2種。橋も良いが、私が好きなのは嬉し気な陶板画の方。⑧がFDC.
最後にフランス。パリ~オルレアンとパリ~ルーアンの開通100周年記念切手⑨。機関士と開業時の小さな汽車。「これぞ鉄道」!私としてはこれが一番。4フランに6フランの寄付金がついて売価10フラン。フランスではこのような寄付金付き切手がよくある。デラックスシート⑩が手に入ったので掲載しておこう。