ロータリー50周年の切手も最終回、今月はリベリア共和国(以下「リベリア)です。
リベリアは解放されたアメリカの奴隷たちのための新たなアフリカの故郷として、1821年にアフリカ西岸に建設されました。1847年7月26日に独立共和国として宣言され、第二次世界大戦後には国際連合に加盟しました。リベリアで最初の郵便切手が発行されたのは日本よりも早く、1860年のことです。
リベリアにおける最初のロータリークラブ(RC)であるモンロビアRCは、1964年1月24日に国際ロータリー(RI)によって認証されました。その後国内にイエケバRCなど6クラブができましたが、活動の停滞もあって5年間RIから消え、2000年にモンロビアRCが再認証されたという状況です。
ということは、ロータリー50周年の1955年にはこの国にRCは存在していませんでした。RCが国内に存在しない国でロータリー50周年の記念切手を発行したのはこのリベリアだけです。
何故か? それは当時すでにこの国が切手で外貨を稼ぐようになっていたからです。この点で、私はリベリアの切手をこのホームページで紹介することに躊躇(ちゅうちょ)していました。
しかしそうも言っていられません。たとえば日本の新幹線を題材にした切手を「鉄道シリーズ」と称して発行している国のなんと多いことか。わが日本も「世界遺産シリーズ」と称して外国の建造物などを切手にしています。集める人がいる、ならばその切手を紹介しても罰は当たらないかもしれないと、ロータリー50周年シリーズの最後に、この国を取り上げた次第です。
リベリアは1955年12月5日に切手3種各5万枚と小型シート1種5千枚を発行しました①(下段は見本加刷)。
5セントの普通切手はゴム園で樹液を採る男性を描き、10セントの航空切手には、米国イリノイ州エバンストンにある国際ロータリー本部のビルが赤いオリーブの葉とともにデザインされています。15セントの航空切手はモンロビア港の風景にロータリーのエンブレムがあしらわれています。小型シートは10セント切手とほぼ同図案です。
これらの印刷は米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのE. A. バンクノート・カンパニーが担当しました。1955年11月28日の消印が押されたカバー(封筒)が存在します②が、もしかしたらエラー品として高額販売するために、故意に早期に消印されたものかもしれません。
とにかく切手を輸出して外貨を稼ぐ国ですから、切手にもいろいろなものがあります。
無目打ちの切手③は収集家向けに多くの国で作られていますが、それ以外の印刷物(?)が、とにかく多いのがリベリアの特色です。
まず、1色刷りのもの④。これらはプルーフとされていますが、それにしては数が多いのです。多分収集家向けに多く刷られたのでしょう。これにも無目打ちがあります。⑤
次は図案の一部の色の印刷が漏れているもの⑥。これにも無目打ちがあります⑦。
6枚ブロックでご紹介する⑧は1シート(25枚)しか確認されておらず、これは本当のエラー(金色部分の印刷ずれ)と思われます。
最後に正真正銘の初日カバー(FDC)⑨をご紹介して締めくくりといたしましょう。