• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

もう2年半あまりが経ちましたが、2020年9月18日に「日本のロータリー100周年」記念切手が発行されました。ご記憶の方も多いと思います。このコラムでもご紹介しましたが、その記念切手には国際ロータリー(RI)の6つ(切手にはその内の5つ)の重点分野のロゴがデザインされ、ロータリーの活動を広く紹介する切手でした。「6つの」と記しましたが、実はその切手の発行前の7月にRIは7番目の重点分野として「環境の保護」(当時の和訳は「環境の保全」)を追加していました。そして、昨年10月の国際ロータリー(RI)理事会は4月を「環境月間」とし、「母子の健康月間」を7月にすることを決定しました。そこで、今月は「環境月間」にちなむロータリーの切手を10枚選んでみました。

もともとロータリーでは、地球温暖化をはじめとするさまざまな課題を克服して、人類の生存を確保するため、植林など環境整備の活動が広く行われていました。私が30年余り前に船橋南ロータリークラブ(RC)に入会した頃、所属するRI第2790地区(千葉県)の社会奉仕活動は、富津市における植林事業でした。
RIのホームページによれば、ロータリーは、人類共通のレガシーである「環境」を守ることが重要だと信じ、「環境を守る」・「気候変動」・「生息地を救う」をキーワードに、ロータリークラブやロータリアンの活動を促しています。

「環境」に関して、ロータリーの切手で多いのは「植林」に関するものです。スリランカ①やノーフォーク諸島②では植林そのものを題材に描いています。ガーナ③やニジェール④の切手には、地球環境保護学習としての植林や、環境への若者の関与を促す取り組みが描かれています。タンザニアの切手⑤では、その発行案内書によればアルージャRCのロータリアンによる植林を中心とした環境プロジェクト(自転車での広報キャラバン)が取り上げられています。

英領バージン諸島ではRIの75周年記念切手5種の内の1種⑥で「自然公園の整備」を描き環境の保護を呼びかけました。オーストリーのロータリー100周年記念切手⑦は、気候変動を念頭に「クリーンな地球」をアピールし、私は秀逸なデザインだと思っています。RIには「地球を守る」ロゴ(Preserve Planet Earth)があり、ガンビアが1997年のポール・ハリス氏没後50周年記念切手2種のうちの1種⑧で取り上げました。
「生息地を救う」は野生生物を保護することに繋がります。ナミビア⑨やコスタリカ➉ではそれぞれロータリーの100周年記念切手でそのことをアピールしました。コスタリカはこの蝶のほかに固有種の赤ガエルを描く切手などとの3種連刷になっています。

RIは「環境」に取り組むRCや地区のプロジェクトに対し、2021年7月以降、ロータリー財団のグローバル補助金の申請を受け付けています。海外のある地区では「環境」に関するPスタンプ(日本ではフレーム切手)で資金を集めて環境の保護に取り組もうという動きもあると聞いています。切手を通じて「環境」がより広く広報され、ロータリーの活動が活性化することを期待しています。


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