• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

昨年(2021年)の師走、サントーメ・プリンスからCOVOD19に関するロータリーの取り組みを紹介する切手①が9面シート(内1枚はタブ)で発行され、郵趣市場に現れました。なかなか良い切手ではないかと思いました。ところが何とその1か月後、全く同じ図案(もちろん国名は変えてあります)を緑色で印刷した切手②がギニア・ビサウで発行され市場に出まわりました。確認してみると、ギニア・ビサウの緑は11月25日の発行、サントーメ・プリンスの青が11月30日の発行であることがわかりました。「何ですか?これは?」と言っているうちに、赤で印刷された同一デザインの切手③がトーゴで12月20日に発行され市場に現れました。この段階でROTARY ON STAMPS(ROS)のメンバー間では「やれやれ、もっといろんな色違いの同じ図案の切手が出てくるのではないか」というイヤーな雰囲気が流れました。

案の定、今年の2~3月に郵趣市場に、チャドから紫色で④、ジプチから青緑色で⑤、同じ図案の切手が現れました。扱っている切手業者は①~⑤いずれもドイツ(1社)とリトアニア(2社)の業者で大体1シート10ユーロほどの価格がついて、ネット上(DelcampeやeBay)で即売されています。多分この3社のうちのどこかが企画制作し各国郵政に持ち込んでいるものと思います。どの切手の説明にも「official」とあるので、各国政府が承認した切手であることは間違いないようですが、ロータリーのエンブレムを切手図案に使うことの承認を国際ロータリーから得ているかは疑問で、収集家としては何ともいえない気分です。

しかし、このシートの8枚の切手の図案は、ワクチンの配送や知識の普及活動、マスクや手洗いの重要性など、対コロナウイルス活動やその重要性を紹介するもので、冒頭に書いたようになかなか良い切手だと思います。ロータリーの心や寄付の必要性に触れたものも含まれ、ロータリー関連の切手としては申し分ありません。願わくはこれらの切手が郵趣市場だけでなく、それぞれの国で広く人々に使われ、対コロナの意識向上に役立ってほしいものと思う次第です。

私が最初に発注した①は最近になってようやくドイツから届きました。ロシアが引き起こした侵略戦争の影響で、ヨーロッパからの航空郵便はいつ届くかわからない事態になっています。ウクライナの人々に早く平和がもたらされるよう祈るばかりです。


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