• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

オーストラリア初のロータリークラブ(RC)が1921年4月21日にメルボルンで産声を上げて今年で100年になりました。現在は26,000人以上のメンバーが1,000を超えるRCで活動しています。私が「後期高齢者」になった記念日でもある4月6日にそれを祝う記念切手が発行されました。2年ほど前にROTARY ON STAMPS(ROS)の副会長であるClive Mellor(クライブ・メラー)さんから予告情報をいただいていましたので、今年に入り私も気にしていました。オーストラリアポストから切手のほかFDC(初日カバー)などいくつかの記念品も届きましたのでご紹介しましょう。

記念切手の単片(額面AU$1.10⇒日本円約94円)が①、その10面シートが②です。切手の図案はロータリーがかかわるさまざまな活動分野やキーワードの文字を使ってオーストラリアの国土を表したシンプルなものです。色はロータリーのシンボルカラー2色です。デザイナーはPhil Ellett, ETHOS氏でした。昨年9月に日本で発行された「日本のロータリー100年」は説明を聞かないとよくわからない(聞けば何となくわかる)5種の切手が各2枚の10面シートで発行されました。そのデザイナーによれば淡い色彩の切手をいろいろな色の封筒に使ってほしいという趣旨もあったようです。賛否両論があると思いますが、私はこのオーストラリアの切手のように1種類で、ロータリアン以外の人々に記念事項をわかりやすく明快に示す方が好ましいと思っています。そもそも記念切手とはそういうものではないでしょうか。
ちなみに近年発行されたほかの国のロータリー100年の記念切手は、2011年のカナダが1種、2018年のウルグアイが1種、2019年のフィリッピンが1種+小型シート1種でした。いずれも一般の人にロータリーをわかりやすく広報する工夫がされていました。今年はフランス(パリ)の100年記念切手の発行もあるようですがこれも1種と聞いています。

さて、オーストラリアポストの公式記念品としては③のFDCと④のマキシマムカード、および記念コイン(1ドル)をカシエに収めたFDC⑤があります。いずれも発行日のメルボルン郵便局の記念消印が捺されています。ほかにも郵趣業者作成のものがこれから出まわるかもしれません。オーストラリアでは2005年のロータリー100周年の際も記念コインが発行され、今回は1ドルのカラーコインと5ドルのプルーフ銀貨が発行されました。物好きな私はそれらも入手しましたが、ここは郵趣の話なので⑤のFDCだけにしておきましょう。

オーストラリアポストはさらに10面シート②(AU$11)を収めた記念パックをAU$11.45(約1,000円)で販売しました、⑥が表紙で内面は写真と10面シート。4ページ目である裏表紙には、オーストラリアのロータリーのあゆみと国際ロータリーの歴史と概要、ロータリーが国連の創設に貢献したことや、「世界で良いことをしよう」というロータリー財団のこと、そしてCOVID19への対処、120万本の植林などRCの社会貢献活動がわかりやすく書かれています。最後の文章に「オーストラリアのロータリアンは行動する人々。次の“奉仕の一世紀”を目指す」と書かれているのが印象に残りました。

私がロータリー関連でオーストラリアに出かけたのは2003年のブリスベーンでの国際大会でした。第3回国際RYLA(ロータリー青少年指導者養成セミナー)にカウンセラーの一人として参加する目的がありました。この時は2002年11月からのSARSの流行がまだ収まらず、参加をためらう方が多かったせいか、特にRYLAのため国際大会よりも6日早く出かけた往路の飛行機(夜行便)はガラガラで、ジャンボ747機の中央4人分の席にゆっくりと横になって安眠することができました。国際大会の友愛の家では先述のCliveさんがROSのブースを氏のクラブの皆さんと一緒に運営しておられました。私も同じ船橋南RCのROSメンバー安川厚さん(故人)と一緒にブースの一員としてお手伝いしましたが、SARSの影響で欧米からのROSメンバーの参加がなかったのが残念でした。Cliveさんとはその後2005年のシカゴ大会などでお目にかかりましたが、2014年のシドニー大会には私が参加できず、会場の彼と電話で話した思い出があります。


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