• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

日本ではあまり耳にすることのない団体かもしれません。ロータリーと直接関係のある団体ではないのですが、もともとはロータリアンの夫人による組織として創設されましたので、ロータリアンの中にはかかわりのある方もいらっしゃると思います。

その前年からの準備期間を経て1924年1月10日、英国マンチェスター・ロータリークラブの会員の妻である看護師のマルガレット・ゴールディングによって正式に設立されました。ロータリーでは30年ほど前までは女性がロータリアンになることは認められていませんでしたので、社会的な活動に関心のあるロータリアンの夫人たちが立ち上げた組織であるといえます。現在英国に本部があり、世界102か国に約10万人の会員を有していて、「真の友情を推進する」「個人の奉仕の理想を奨励する」「国際的な理解を育成する」という3つの目標を持ち、各クラブは毎月1回例会を開催して活動しています。
日本では札幌インナーホイールクラブ(IWC)があります。札幌IWCの場合は札幌東ロータリークラブ(RC)の支援があり、ロータリアンの夫人の会として位置付けられているようです。
1924年の発足以来徐々に世界に広がり、1967年に国際インナーホイール(IIW)を組織しました。2012年の国際大会(下記切手⑥参照)の決定により、18歳以上の女性すべてに門戸が開放されました。つまりロータリアンの夫人や娘でなくても会員資格を得られるようになったのです。一方、国際ロータリー(RI)は1989年の定款変更で、女性の入会を認めるようになり、2013年には女性のRI副会長も誕生しています。

ここではインナーホイールに関するいくつかの郵趣アイテムをご紹介します。
① は最初のIWCであるマンチェスターIWCが、創立20年後に市内の女性に宛てた手紙の封筒です。
1944年9月19日の消印があり、この日は本来の書状用郵便料金である1ペニーに3ペンスをプラスして払わなければならなかったのでしょう。ゴム印が押され不足税切手が貼られています。第2次大戦末期の頃、英国でも戦費の調達がこんな形で行われていたのでしょうか。
②はインナーホイール最初の切手の初日カバー(FDC)で、マヨット(マダガスカルに近いフランス領の島国)で2000年に発行されたものです。第920地区の第7回大会記念とあり、この地区は活動の盛んなところのようです。
③も同じ第920地区の25周年を記念して大会の開催地マダガスカルで発行された切手のFDCです。普通の切手のほかに小型シート④も発行されました。オランダやフランスでの活動も盛んでPスタンプ(Personalized Stamp、日本郵便ではフレーム切手)による資金集めも行われています⑤(左オランダ、右フランス)。
⑥はトルコのイスタンブールで第15回国際大会(2012年)が開催された際の記念Pスタンプです。
大会や周年行事の際に切手の発行はなくても郵便物に記念の消印が使用されるケースもあります。⑦は英国ブライトン(イングランド南東部の都市)での国際大会の記念消印、⑧はインドのマドラスIWC50周年記念の消印が押されています。


コメント一覧

返信2023年7月18日 9:29 AM

森賢司24/

私も最近フィリピンで存在を知りました。 最近ではロータリアンの夫人だけでなく違う人も多いみたいです。 とても華やかに活動されてます。 特に教育奉仕活動に

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