• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

クロアチアといえば、首都ザグレブのほか「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニクなど、有名観光地が多く知られています。私がクロアチアの名を知ったのは小学校4年生の頃、グリコのおまけにクロアチアの三角切手が付いていたからです。そんな国どこにあるのと聞いても誰も知らず、いろいろ調べてやっとデッドカントリー(消滅した国)だということがわかりました。当時はユーゴスラビア連邦の一部になっていて、その切手は米国在住の有志がクロアチア国の復活を目指して資金集めのために作成し、切手趣味の市場で売っていたプロパガンダ切手といわれるものらしく、本当の切手ではないことを知りました。もう60年以上前のコレクションですが、その何枚か(①)を紹介します。当時日本では珍しい三角切手で鳥や花の絵がきれいでした。高齢の方の中には私と同じようにグリコのおまけでクロアチアを知った方もいらっしゃるのではないかと思います。
そんなわけで子どもの頃から関心があり、1991年に旧ユーゴスラビアから独立してすぐにクロアチアを訪ねたいと思いましたが、その時は諸事情で隣のスロベニアだけの訪問に終わり、未だ渡航歴はありません。
そのクロアチアでつい先日、3月6日に郵政が「クロアチアのロータリー90周年記念切手」(②)を発行しました。初日カバー(③)で日付を確認できます。
第1次世界大戦後、オーストリア・ハンガリー帝国の崩壊を受け、クロアチア一帯はユーゴスラビア連邦の一員となりました。1929年4月29日にザグレブで誕生したのがクロアチア最初のロータリークラブ(RC)です。その後1941年に国の共産化で活動を休止し、半世紀を経て、ユーゴからの独立と同時に1991年1月1日、国際ロータリーへの再加入を果たしました。90周年というのは最初にザグレブRCができた1929年を起点にしているのでしょう。
最近はマネーメイキングプロジェクトといわれる、例えばポール・ハリス没後70年といった切手が、何でも題材にして切手を発行(発売)するいくつかの常連国の切手が多く、自国のロータリーやRIに関する切手はあまりありません。そんな中、昨秋紹介したフィリピンのマニラRC100年記念切手以後久々の本格的なロータリー切手です。
クロアチアは2015年2月23日にも国際ロータリー110周年記念切手を発行しています(④)。この時はポリオ撲滅をスローガンにして発行したのでした。各国でこれらのようなロータリーに関する切手が発行されてロータリーが広報されることを期待しています。
在クロアチア日本国大使館のホームページによれば、今年の1月14日、ザグレブセンターRCの例会卓話で瀧口大使が両国の経済関係について講演したとあります。


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