• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

切手仲間がいち早く震災支援
ROTARY ON STAMPS(ROS・ロータリーの切手収集)は、1955 年にロータリー50 周年記念切手が27か国から発行されたのを機に切手収集に関心のあるロータリアン(ロータリークラブ会員)が結成し、今も熱心に活動しているグループです。ロータリーの切手や郵便物の収集だけでなく、そこからロータリーの知識も数多く得ることができます。またこの活動を通じて他クラブや他地区、海外のロータリアンとの交流も盛んに行われています。
東日本大震災の時にはいち早く海外のメンバーから見舞いや様子を問うメールが届き、翌日にはフランスのメンバーから日本のメンバー全員の居住地と震源地が示された日本地図が世界中のメンバーに配信され、それぞれの支援活動が始まりました。切手から始まる世界規模の交流がこの会にはあります。
それは世界中のロータリアンが集まる年1回の国際ロータリー(RI)の国際大会で、さらに広がります。

世界の仲間と会える国際大会
私がRI国際大会に初めて参加したのは、2001 年のサンアントニオ(アメリカ・テキサス州)大会でした。ROSのブースに顔を出すと、すぐに握手攻めで、皆待ち構えていてくれていたのが、なんとも懐かしい思い出です。最初から打ち解け合えたのは「趣味が同じロータリアン同士」だったからだと思います。
ROSに入会後すぐにアメリカ人の元会長に手紙を出し、日本では手に入れにくいロータリーの切手の収集を助けてもらい、これが縁でフランス人の元会長を紹介され、1999 年のパリ国際切手展でお目にかかりました。
こうした交流がきっかけとなり毎年国際大会に参加するようになりました。言葉の不自由さを押してでも国際大会に出かけるのは、そこでなら海外の友人たちと会うことができるからです。
ROSは毎年RI国際大会の友愛の家にブースを出し、ロータリーにまつわる切手の展示や、世界中から持参した使用済み切手の無償配布をしています。
また、国際大会に関する記念切手を使った特別な封筒を作り、記念消印を押したものをROSのブースで販売し、記念品として喜ばれています。

戦時中の歴史を垣間見る
切手や郵便物を集めていると、貴重な資料に出合うことがあります。右の写真は1950 年3 月29 日に東京RCが福岡RCに差し出した封筒ですが、「水曜倶楽部」の「水曜」が抹消されて「東京ロータリー」とゴム印が押されています。1940 年8 月以降、戦時体制の下で日本のロータリークラブは相次いでRIを脱退しましたが、その後も「水曜倶楽部」などの名で会合をひそかに続けていたという「話に聞いていた歴史」が、事実として目の前に現れたことに感動しました。

 

 

切手収集家は絶滅危惧種か?
私たちが子どもの頃、切手ブームがありました。今50 歳くらいの方が切手収集に関心を持つ最後の世代とも言われています。世界的にも同じような状況で、ROSのメンバーも高齢化していますが、みな子どものように目を輝かせています。切手や郵便物を通じてロータリーの雑学研究も盛んです。ロータリーのシールやテレホンカード、地区大会記念乗車券、記念たばこの箱など収集の幅はどんどん広がります。夢と親睦の素晴らしい世界が待っています。

 


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