今月は「ロータリー50周年」をお休みして、ROS(ROTARY ON STAMPS)のニュースを二つお届けします。
初めは、久々に発行されたロータリーの新切手についてご紹介します。それはルーマニアが発行した「地区90周年記念」切手です。
ルーマニアでは1929年にクリスティアン・ペネスク-ケルチ氏が中心になってブカレストロータリークラブ(RC)が設立され、彼が初代会長に就任しました。その後アラド、ブラショフ、カンピーナ、チェルナウツィ、ヤシ、プロイェシュティの各地にもRCが設立され、1936年に9つのクラブを擁する、国際ロータリー(RI)第84地区がルーマニアに設立され、初代ガバナーに就任したクリスティアン・ペネスク-ケルチ氏の肖像が描かれた地区設立90周年記念切手が2026年2月に発行されたのです。発行枚数など詳細は確認中ですが、「国の」ではなく「地区の」周年切手は発行事由としては珍しいことと思います。
ルーマニアのロータリーは、他の東欧諸国と同様第2次世界大戦のさなかに解散させられましたが、1992年にフランスのロータリアンの支援を受けてブカレストRCが再設立され、1996年6月にはルーマニア国内に13クラブが活動するまでになりました。すべてパリのRI第1160地区に属していましたが、1996年7月1日にRIによってモルドバ共和国のロータリーとともに「ロータリー拡大地域」に指定されました。ポリオ撲滅(現在は根絶)キャンペーンへの貢献(150万人の子どもたちへのワクチン投与)などが認められ、2000年6月17日にRI第2241地区として正式に承認され、現在は地区内133RC、3,500人余のロータリアンが活動しています。
このRI第84地区からの歴史が90年になったのを記念したのが今回の切手です。切手は3枚の切手と1枚のタブ(シール)が小型シートにまとめられて発行されました①。切手にはRI第84地区や1936-1937年度の文字も見られます。タブにはロータリーの七つの重点分野のロゴが紹介されています②。
もう一つの話題はROSになくてはならない存在だった、Gerald Lee FitzSimmons(ジェリー)元会長(2001~2005)がこの2月下旬に亡くなられたことです。氏はROSの会長を辞められた後も「幹事・会計」として亡くなられる直前までROSの運営に尽力されました。まじめで物静かなテキサスのアメリカ人で、RIの国際大会にはいつもJannice夫人とともに参加され、常に友愛の家のROSのブースを切り盛りされていました。
彼がROSの会長(Chairman)に就任されたのは2001年6月、サンアントニオ大会の際のROSの総会兼夕食会の際で、前任のRichard J. Dickson氏からにこやかに引継ぎを受けられました③(写真は左からDickson夫人、Dickson会長、FitzSimmons新会長、私)。私はこの時ROSの新理事に指名されました。
2004年5月の大阪・関西大会にはJannice夫人と来日され、ブース設営の担当だった私とともにブースの設営に当たってくださいました。この時のROSの海外からの参加者はお二人とベルギーのフィリップ・オウレックス氏の3人でしたが国内から初顔合わせの方もあり、総勢13人で、道頓堀の今は無き「くいだおれ」で総会兼夕食会を持ちました④。最後にタコ焼き音頭を皆で踊ったのが、その後何年もROSブースで話題になっていました。
大会後私は夫婦でジェリー夫妻を住吉大社などへご案内しました⑤。住吉大社では「Very quiet place」と言われ、大変気に入ったご様子でした。また昼食の天ぷらを味わわれた時の笑顔が今も昨日のことのように思い出されます。2005年6月シカゴ大会の際に彼からROS会長の役目を私が引き継いだこともあって、一番身近で頼りにしていた方です。
2016年のシドニー大会の際、ROSのブースで倒れられて以来、健康に気をつけておられましたが、その後お会いすることなく今日に至ってしまったのがとても残念で悲しく思います。彼のご冥福をお祈りしつつ皆様にお知らせする次第です。