• MY HOBBIES / Kenichi Hamana

今月はフィリピンの記念切手を取り上げます。
フィリピンは東南アジアの島嶼国で、1571年にスペイン人が定着し、当時のフェリペ2世にちなんで名づけられました。1898年、米西戦争後、米国に売却されました。第2次世界大戦中、日本に占領された時期がありましたが、その後、1946年7月4日にフィリピン共和国として独立しました。フィリピンの最初のロータリークラブ(RC)は、1919年にマニラで設立されましたが、これは上海RCや東京RCよりも早く、アジアで最初のRCです。

フィリピンは国際ロータリー(RI)の創立50周年を記念して、1955年2月23日に3種の記念切手を発行しました①。発行数は青の5セントが500万枚、赤の18セントと青緑の50セントが各100万枚です。切手は英国ロンドンンのトーマス・デ・ラ・ルー社で印刷されました。デザイナーはフィリピン郵政のデザイナー Nemesio Dimanlig Jr.で、見本加刷も作られたと言われていますが、私は未見です。製造過程でのプルーフなども見たことがありませんが、フォトエッセイが私の手元に1枚あります②。上の方に細かい数字が記載されていますので、1954年7月21日の図案決定の検討会議で使われたものと思います。

フィリピンではやや大きめの記念カードが作られました③。メッセージカードのようでロータリアンの間で使われたものと思われます。発行初日のマニラ局の消印(初日特印)が捺されています.ロータリーの文字の入った記念消印は作られませんでしたが、青色の記念ゴム印が作られ、マニラ局で使われました。初日印はマニラ局だけで使われたと記録にあります。マキシマムカードは④の1種類だけが作られました、いずれも切手は3種中1種だけ貼られています。何故か消印はバコロド・シティ局で発行初日ではなく、2日後の2月25日になっています。

初日カバー(FDC)の種類の多いのがこの国の特徴で、24種類、刷色のバラエティーも含めると60種以上が存在します。⑤は世界中で使われたアート・クラフト社製のFDGで、最もポピュラーなものです。⑥は米国を中心に各国で使われたもので、ロータリーのエンブレムがベルベット生地で張り付けられているものです。多くの色がありここでは濃紺のものを紹介します。⑦~⑩はフィリピン独自のカシェですが、この他にも様々なカシェが確認されています。同じカシェでも、単色のものから多色刷りまでバリエーションが多く、すべてを集めるのは困難だと思われます。⑪はマニラRCが西ドイツ(当時)のリューベックRCの幹事に宛てた実逓カバーで、1955年5月17日マニラ局の消印があります。

最後に18セントの切手には、額面を5セントに改定加刷した切手があります⑫。これは1960年7月4日に、独立14周年を記念して、売れ残っていた切手数種類に新額面を加刷して発行した内の1種で、40万枚が発行されたということは、半数近くが売れ残っていたのでしょうか。独立14周年の記念文字はなく、FDCに記念の文字が入った消印が使われただけで、余剰切手の在庫処分に利用されたということのようです。ロータリーの記念切手ではありませんがご参考までに掲載します。


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